その一歩の為に大切にしてきたこと
人はどのように一歩を踏み出しているか・・・
靴づくりのはじめに人が歩くメカニズムを様々な角度から解析、検証していく・・・
その地道な試験・研究の積み重ねが製品開発に生かされて、たとえ一歩でも
その踏み出す一歩をしっかりと足元からと支えていく・・・
70年以上の月日の積み重ねのなかで培った確かな技術力、モノづくりにかける
情熱を受け継ぎ、大切に守り続けて今日も研究開発に取り組んでいます。
Technical
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足圧分布測定装置を使用し、足裏にかかる圧力の動きを測定・解析。解析結果より、製品と足とのフィット感や動作時の安定性等を確認し改良を行っていく事で、より履き心地の良い製品へと完成度を高めていきます。
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動作時の筋肉の使用量を測定・解析。目的とした動作を行った時、製品が足の各筋肉にどの様な影響を与えているかを測定し、測定結果を製品の設計に繋げています。
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モーションキャプチャを使用した動作測定・解析。被験者の身体の各部位に取り付けたマーカーの位置や動きを、計測空間周囲に設置した複数のカメラが感知しデジタル的に記録。そのデータを用いて様々な運動動作を解析し、商品の設計や機能開発へ繋げています。
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ハイスピードカメラを使用した、瞬間的な体の動きやそれに伴うシューズの形状変化等の測定・解析。 【測定例】地面を蹴りだした時の靴底の形状変化を瞬間的に測定し、フレックスラインや意匠配列が足裏の動きと連動することができているかを検証します。
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床反力計を使用し、動作時に足裏にかかる力の方向を測定・解析。解析結果をもとに、製品カテゴリーにマッチした靴底の意匠形状や配列・クッション素材の配置部位の検討等、靴の機能性をより多く引き出す事を目的とした研究に活用します。
*撮影協力: 広島県立総合技術研究所西部工業技術センター生産技術アカデミー
安全・安心・健康を足元へお届けする
歩く動作 走る動作 靴には様々な力がかかります・・・
晴れの日や雨の日、雪の日など様々な天候のもとで使用されていきます・・・
一つの靴を作り上げるためには、越えなければいけない厳しい基準があります。
これら厳しい検査基準をクリアーして初めて一つの靴として生産されていきます。
大事なことは厳しい検査で除外していくことだけではなく、要因をしっかりと分析して改善をしていく。
その姿勢を守り続け、積み重ねてきた品質を皆様の足元へお届けしていきます。
Quality
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引張試験機を使用した材料の強度測定試験。製品に使用する材料が、使用に耐えられるだけの 強度を有しているかどうかを確認します。
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屈曲試験機を使用した材料の耐屈曲性確認試験。材料に繰り返し屈曲運動を与え、その機械的疲労 により容易に亀裂発生しないかどうかを確認します。
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引張試験機を使用した製品の接着強度試験。靴甲皮と靴底の接着強度を測定し、靴底が簡単に剥がれない様、適正に生産されているかどうかの確認を行います。
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ウエザーメーターを使用した耐候性試験。太陽光(主に紫外線)・熱・雨・風などの屋外条件を人工的に再現した試験機内に材料を置き、その劣化を評価する試験。屋外暴露に比べ非常に速い促進倍率で材料の耐候性評価を行うことができます。
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破裂試験機を使用した材料破裂強度測定試験。 製品に使用する材料が、使用に耐えられるだけの強度を有しているかどうかを確認します。
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フェードメーターを使用した材料の変退色確認試験。材料および製品の日光に対する変色・退色度合いを紫外線カーボンアーク灯光を用いて評価します。
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雨天時の製品使用を想定した防水性試験。製品別に設定した条件(水位・屈曲角度・屈曲回数)で試験することで、より実用に近い状態での防水性の確認を行う事ができます。
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恒温恒湿層を使用した老化試験。高い温度および湿度に設定した過酷な条件下で意図的に劣化を進めて耐久性を確認する試験。主には材料の劣化や変退色や靴底の剥がれ等を確認します。
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実際の使用を想定した角度で製品フレックス部に繰り返し屈曲運動を与え、その疲労により靴甲皮および靴底材料に破損等の問題が発生しないか確認します。
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摩擦堅牢度試験機を使用した材料の色落試験。材料表面を一定の荷重をかけた白布で繰り返し 摩擦し、摩擦により材料の色が落ちて白布に移行しないかどうかを確認します。
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アクロン摩耗試験機を用いた靴底材耐久性試験。地面と接触する靴底の素材が容易に摩減しないかどうかの確認をします。